ラファール(フランス語: Rafale)は、フランスのダッソー社が開発した戦闘機。フランス空軍・海軍でマルチロール機として運用されている。当 初、フランスはイギリス、ドイツとの共同開発で欧州戦闘機開発を行っていたが、政治的理由(後述)で脱退。その後、 単独で開発に着手し、完成させたのが同機である。
クロースカップルドデルタ (close coupled canard/delta) と呼ばれる無尾翼デルタ式にカナード翼を組み合わせた翼を持つ。機体名称は、フランス語で「疾風、突風」の意味。
機体
ラファールは、クロースカップルドデルタ翼機である。後退角は45度で、翼端をカットした台形型のクリップドデルタである。無尾 翼デルタ翼の場合は低翼配置にする例が多いが、本機の場合は、地上からのクリアランスを確保し、ミサイルをはじめとした大 型兵装の搭載を優先するため、中翼配置を採用、主翼の付け根の前方の延長線上にカナードを装備した。
前部胴体は内側にへこんだ逆三角形型をしており、インテークはそのへこんだ部分に楕円形状に左右2か所設けられている。 インテーク前の機体形状は独特の曲線で構成されている。この設計により、レーダー反射断面積こそタイフーンより劣るもの の、ステルス性を向上させている。エンジンは双発型で、非常にコンパクトにまとめられている。
機体は静的安定性弱化がなされており、フライ・バイ・ワイヤにより操縦が行われている。操縦系統はデジタル系統が3チャン ネル、アナログ系統が1チャンネルで、機械系統は設けられていない。縦方向の制御には、カナードと内側のエレボンの双 方を用いる。
翼端にはミサイルランチャーがあり、それを含めたハードポイントは14箇所(海軍型は13箇所)ある。固定武装として左主翼付 け根に30mm機関砲を装備する。
アビオニクス面ではRBE2パッシブ式フェーズドアレイレーダー[注 5]やIRST、MIDS戦術データ・リンクを搭載し、さらにF-
海軍向けの艦載機型であるM型は、降着装置の強化やアレスティング・フックの改良などの改修により自重が6.5%増加してい るが、基本的なシステムは空軍向けと同じで高い共通性が持たされている。
なお、海軍が配備を急いだことから、海軍向けの最初の10機は空対空能力しか持たないF1仕様、続く15機は限定的な対地 攻撃能力を持つF2仕様として引き渡され、それ以降の機体が完全な能力を持つF3仕様となった。空軍向けの機体は最初から F3仕様で引き渡され、F1/F2仕様もF3仕様に改修される予定だが、予算上の制約からF3仕様の完全配備は2020年頃までず れ込む見込みとなっている。
ヨーロッパの機体はどうしてこうも美しいのか?くびれたインテイク周辺のデザインがいかにもフランス的でかっこいい。
給油装置が露出しているので空気抵抗にはなるが、出し入れの機構を省略できるので生産コストは抑えられる。
派生型
ラファールA
技術デモンストレーター機。
ラファールB
空軍向けの複座型。
ラファールC
空軍向けの単座型。
ラファールD
量産型の俗称(ステルス性を持つことから)。
ラファールM
海軍向けの単座型。空母艦載機。
ラファールN
海軍向けの複座型。空母艦載機。予算削減のためキャンセル。
ラファールMk.2
輸出型。アクティブフェーズドアレイレーダーやコンフォーマル・フューエル・タンク、推力強化型エンジンを搭載する。
さすがは大国フランスの最新鋭ジェット戦闘機だ けのことはあって、キットも豊富だ。ハセガワからは痛戦闘機として発売されている。中身はレベルかな?ハセガワさん、ちゃんとしたラファールを1/72か1/48で出してよね。痛くなくていいから、その分、たくさんデカールつけてよね。
スエーデンにしても、ドイツにしても仏にしてもカナード翼が付いてよく似た機体構成なのだが、どれも個性がある。みな、絶対にオ リジナリティは崩さないという信念が見える。どこかの国のようにコピーを「独自に開発した」と言い張るようなマネは絶対にしない。 アジアに二流国が幾つかあるが、そこんところの差がわかっていない国だから二流なのだ。さすがに欧州は歴史が古い。アジアの 4000年の歴史があった偉大な国は共産党支配とともに消滅したのだった。
裏返しになると特徴が隠れてわからなくなるが、紛れもなくこえはラファール。双発、くびれた機首、突き出た 給油パイプ、どれをとってもラファールだ。